嵐 LIVE Tour 「untitled」から感じた嵐の決意と今後


ご縁があって、久しぶりに嵐のコンサートに入ることができた。
ARASHI LIVE Tour 「untitled」2017-2018 in札幌 11/19

 

アルバムを聴いた時からかなり期待していた。

だがしかし!!

 

想像以上であった。
これこそが、日本の最高のエンターテイメントだと、心の底から思った。

(この思いは決して忘れてはいけない、と勢いのままオタク御用達のはてブ開設に至ったわけである。)

 

前半は、ステージ構成及び演出について若干触れています。

途中から曲順に関するネタバレがあります。

嫌な方はスルーしてくださいね。

 

 

 

 

 


度肝を抜かれたのが2点ある。


まずは、ペンライトの制御だ。嵐は毎年ペンライトの制御をやっているし、他のグループもやっているが、ここまでのものは初めて見た。曲に合わせて、点滅する、色が変わる(搭載されている6色以外の色まで作り出される)、はもはや朝飯前。

一部の人だけが付いて、雪をイメージしたり。

メンバーの立ち位置と照らす照明に合わせて、点灯する色が違ったり。

しまいには、「ARASHI SAPPORO」といった文字(しかもこれ、文字は停止せず流れる、動く)まで映し出される。

...すごすぎる・・・。


ペンライトが演出の一部なので、想像以上に楽しい!

自分のペンライトが何色になるのか、ワクワクする!!

付いている人が少ない中で、自分のペンライトが付いてると嬉しい!!!
そして何より、景色が綺麗だ!!!!

 

 

2点目はステージが目まぐるしく変わることだ。

ジャニーズのコンサートは、メインステージ(メンステ)、センターステージ(センステ)、花道、バックステージ(バクステ)、トロッコ、外周など、バリエーションに富んでいるが、だいたいにおいて、メンステで2,3曲、花道を通りながら移動してセンステでまた2,3曲、というように、同じ場所で複数曲ずつやってから移動することが多い。

 

ところが!!

今回は、特に前半戦、1曲ごとに歌う場所が変わる。(は?)

メインステージで歌っていて、だんだんステージが上がっていったかと思ったら、そのままムービングステージに変わったのには驚いた。今までムービングステージは、メインステージの前の方を分離して移動させることが多かったからだ。
さらにメインステージは、ムービングステージになるだけではなく、一人一人の立ち位置だけが高くなっていったりと、他にも様々に形を変えていて、本当に面白い。


チケット代だけで採算が取れているのかとこちらが不安になるほど豪華なステージであった。しかしながら、お金をかけてド派手にしているわけではないのが嵐のすごいところだと思う。

 

 

(一部ここからはネタバレ含みます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


セットリストについても、本当に素敵であった。

 

 

 

 

コンサート本編の最後、Song for you からの「未完」という流れがある。

 

 

 

ここがとにかくすごい!!

 

心に刺さる!!鳥肌が立つ!!


「この流れ誰考えたの!J!?Jだよね!?もう天才!!」という感想しか出てこない。

お見事、この一言に尽きる。本当に松本潤の発想力には頭が上らない・・・

 

 

私なりの解釈を書かせていただく。


まずSong for you では、スクリーンに嵐の昔の画像がたくさんでてきて、今までを少しずつ振り返る。
にのあい、バンビズ、リーダーなど、様々な組み合わせで順番に歌っていき、最後5人で歌ってくれる。観客に向けて、歌を届けようとする5人がダイレクトに感じることができる。

 

そしてつながる「未完」。今回のアルバムのリード曲だ。

さきほどまで優しい目をして歌っていた5人ではなく、先を見据え、何かの決意を感じさせるように、前をしっかりと見据えて、ガシガシ踊る。

こんなところでは終わらない。終わらせない。

だからこそ、『「未完」』

 

 

20周の少し手前に、今までのHappyな嵐っぽさとは一線を画して、いったんやったことないものやってみよう。そして20周年に繋げようということがテーマの今回のアルバム。


それをまさしく体現しているこの流れ。


嵐の今まで、そしてこれからを感じることができる。
嵐のコンサートにしては珍しく、かなりメッセージ性が強いと感じた

(一応断っておくが今までのコンサートでもメッセージを感じていないわけではない。)

 

さらに素敵だと感じたのが、ここで終わらないことだ。メッセージ性を重視するならば、ここで終わらせることもできる。
(参考だが、今年のNEWSのツアー、NEVERLANDでは、アンコールは行わず、力強い応援歌「U R not alone」で終わらせる、という演出を行なっていてる。)

 

ところが嵐はそうはしなかった。

アンコールでは、明るくみんなで盛り上がることのできる曲をやってくれて、最後は「カンパイソング」でみんなで大騒ぎして終わる。「カンパイソング」はとても「嵐らしい」ライブで盛り上がれる曲だ。

今まで通りの嵐らしい、楽しくHappyなままで終わってくれるのだ。

 

 

今までの嵐らしさは残しつつ、現状に満足することなく、常にまだ誰も知らない世界を拓こうとする、嵐5人の決意の表れのように感じた。

 

 

誰もが認める日本のトップアイドルになった。
コンサートは5大ドーム3days(東京ドームに至っては6days)をやっても、チケットは取れない。

グループだけではなく、個人個人でも信じられない力を付けていて、CM起用ランキングでは上位独占。

 

そんな彼らでも、「毎年コンサートができるのは当たり前じゃない。」と言い続けてくれている。全ての会場を埋められなかった時代の悔しさを忘れていない。

そして「これから先何が起こるか分からない。」「今のこの夢がずっと醒めないようにしたい」とたびたび語っている。

 

なんて素敵な5人なんだろう。

 

 

ここからは完全に憶測だけれど。


「ジャニーズ」を自分達が背負い、引っ張っていく、という覚悟も感じた。
去年の12/31でSMAPが解散。メンバーの3人は今年事務所を去った。
今、ジャニーズ事務所の、グループとしての一番の稼ぎ頭は間違いなく嵐だろう。ドラマ、映画、バラエティー、報道、レギュラー番組、CMなど、活躍の場を挙げればきりがない。あらゆる面からジャニーズ全体を引っ張っている。

それ以上に、"コンサートで引っ張っていくグループ"としての嵐を表現したのが、今回のライブだったように感じた。

 

 

 

嵐 LIVE Tour 2017-2018 「untitled」 


近年稀に見る最高なコンサートであった。

間違いなく日本のトップレベルのエンターテイメントであり、

嵐だからこそできること

嵐にしかできないこと

である。

 

できることなら、日本中の人に見てもらいたい。(FC会員ですらチケットが手に入らない今、そんなことは到底無理なのだが)
少なくとも、見学できる、ジャニーズ事務所の後輩達には是非とも見て欲しい。嵐を真似することはできないし、する必要もないし、して欲しくもないが、学べることはたくさんあると思うし、一つの目標だったり指針になったりするのではないだろうか。(何目線)


あまりに感動してつらつらと書いてしまったが、まだ1会場目が終わったばかりだ。これから入る皆さんはぜひ目に焼き付けてきて頂きたい。
(私もできることならもう一度入りたい…)