嵐が"5人”でいるということ

 

2019年1月27日。

「それ」が発表された時、私はバイト中だった。

休憩中に休止を知った。

 

FCのメッセージを読んでも、動画を見ても全然理解できなかった。

休止ってなに?

休止って言ってるけど、絶対ジャニーズに籍置かないよね…

実質解散じゃん

えっ?はっ?無理、、、

 

頭の中がぐちゃぐちゃだった。

 

 

バイトが終わっても会見のニュースは見れなかった。

5人の言葉を聞いたら何かが壊れてしまいそうで。

 

 

 「会見を見た方が安心するよ」とお友達に言われてようやく見ることができた時は、会見から5時間以上経っていた。

 

 

 

 

嵐は何度も「誰かが一人でも欠けたら嵐ではない」と言っていた。

翔くんは「誰か1人の思いで嵐の将来を決めるのは難しいと思う。と同時に、誰か1人の人生を縛ることもできない」と言っていた。

 

その通りなんだと思う。だから何度も何度も話し合ったんだろう。

そうやってみんなが話をして「全員が納得する着地点」を見つけてくれたんだと思う。

 

会見なのにスーツではなかった嵐。

笑顔すらあった。

休止の会見で、「嘘でもけんかしとけばよかったなぁ~」「くそう~~」だなんて。

そこにいたのは、いつもの「嵐」だった。

私が大好きな大好きな嵐だった。

 

 

 

でもね。

頭では分かってた。

 

それでも、心の整理ができなかった。

基本的に家にいる時はTVをつけている私だけれど、TVは一切付けられなかった。

 

なんにも知らないどこぞのコメンテーターが我が物顔でコメントするのが聞きたくなくて。

嵐が誠心誠意話してくれた言葉が都合のいいように捻じ曲げられて解釈されて、放送されるのを見るのが怖くて。

 

コンビニに入ったら、会見のことがでかでかと1面に載っている新聞が目に入ってきてしまって、何も買わずに入口で引き返してしまった。

 

休止を知った直後の昨日より、時間がたった今日の方がずっと辛くて苦しかった。

「心にぽっかり穴が開いたような感覚」ってこういうことを言うのかもしれないと思った。

嵐の曲はもちろん、他のジャニーズの曲も一切聞けなかった。

デスクに飾っていた推したちの写真も見えないように隠した。

 

TLを見れば受け入れて前に進んでいる人がほとんどだったけれど。

自分でも驚くほどにダメージを受けていてうじうじしていた。

 

 

 

1日中うじうじしていたけど、早くZEROが見たかった。

これは私が櫻井担だからだと思うけれど、翔くんの言葉をもう一度聞きたかった。

櫻井翔という人は、いつだって素敵な言葉を紡いでくれる人だから。

翔くんの言葉を聞けば、私も前を向けるような気がしていた。

 

 

今日、初めてつけたTV。「NEWS ZERO

「昨日呑んだから顔がむくんでいるけど、僕のファンの人は慣れっこなので」なんて言って始めた翔くん。

「僕のファンの人」なんて言葉普段全然言わないくせに。

なんなら普段よりずっとむくんでないくせに。むかつくほどかっこ良かった。

 

 

報道番組なのにほとんどの時間を「嵐・櫻井翔」に割いてくれた。

会見が始まる前、「何があってもフォローするから、安心して会見に臨んでほしい」といったこと。

大野くんはけじめとして事務所もやめなければいけないと思っていたこと。

事務所の人からお休みを提案してもらえたこと。

 

そして何より、言葉を誰よりも大切にする翔くんが、ちょっとしたことですら推敲して正しいニュアンスで伝えることを意識している翔くんが、「(復活は)あります、ありますよ。2021年からは、頭の片隅において活動していくことになると思います。」と言ってくれた。

 

ずっともやもやしていた気持ちが、すっと軽くなった気がした。

やっぱり翔くんが紡ぎだす言葉が大好きだ、なんてこんな時だけど改めて思った。

 

 

 

今回のツアー、5×20。ライブの挨拶の中で、翔くんは「5×○○」の左の「5」が変わらないことをずっと言っていた。私は翔くんがここまで「5人」ということについて何度も語っているところは初めて聞いたような気がする。他のメンバーもそれぞれ5人が大好き大好きと繰り返していた。

 

 

嵐のパブリックイメージは「5人仲がいいグループ」だと思う。

10周年の頃、嵐がとてつもなく色んな番組に出ていた時も、「嵐は仲いいんでしょ?」とたびたび聞かれていた。メンバーとの仲良しエピソードを話すのが鉄板だった。まぁそれは今もだけれど。

「仲良し売り」が強かった。

 

今まで一度もケンカしたことが無い、と彼らも何度も言っている。

「仲がいい」ことは嘘ではないのだと思う。

 

ただ、常に「仲良し」だったわけではないだろう。

パンフレットのインタビューで、翔くんは「反りが合わない時期もあった」と答えている。

 

5×20の歌詞の中にこんな一節がある

 

「仲良い」なんて言われてたまに ha ha

 

わざわざ「仲良い」の部分にカッコがついている。

もちろん引用ともとれるけど、私は意味があってつけたと思う。

 

嵐自身が「仲が良い嵐」を作っていた部分もあると思う。

ニノは「俺はそうは思わないけど(笑)」なんて言っている。

 

それでも。

お互いを尊重して、信じられないほど互いに気を使って、だからこそ「仲良く」いられるのだと思う。

「仲がいい」なんて言葉では表せない絆が5人にはある。ずっと肩を組んで歩いて来たから。

 

ずっと申し訳なさそうな顔で会見に望んでいた大野くん。不安も緊張もこっちがひやひやするほど伝わってきた。最近は個人仕事はほとんど受けていなかったけど、嵐としての仕事はたくさんあった。「嵐としての活動を休みたい」という思いを抱えていながらも、嵐の仕事だから、4人のことが大好きだからやってくれてたんだろうなと思う。大野くんが嵐のことが大好きだっってことみんな知ってるよ。だから何も気にせず休んでほしい。のびのびしてリフレッシュしてほしい。ふにゃふにゃした顔で笑ってほしい。

 

誰よりも頭の回転が速くて、人のために動くことを全く苦に思わない翔くん。翔くんがいてくれることの安心感は大野くんにとっても大きいと思う。ああいう場があまり得意ではないであろう大野くんのサポートは完璧だった。

間違ったことが伝わらないように、一つ一つ言葉を選んで話してくれた。言葉を武器にできる人がいるってなんて心強いんだろう。

 

どこまでも真っすぐで嘘をつくのがちょっと苦手な相葉くん。きっと最初は嵐をお休みさせることに一番反対していたんじゃないかな。いつかの挨拶で、「嵐は誰かがゆっくり歩いている時もみんな待っててくれる。」みたいなことを言っていたのを見た。

FCのコメントでも、昨日の会見でも、1人だけ活動再開のことを口にしていた。

2021年以降も個人の仕事はすると明言していた。

相葉くんは4人が待っててくれたと思うタイミングがあって、だからこそ、今度は大野くんが休んでいる間は自分が働くことで、嵐としての看板を守ろうとしてくれているのかなと思う。

 

あやふやな言葉は絶対に口にしないニノ。求められている言葉は当然分かっているのにそれを口に出すことはしない彼が「リーダーが悪者に見えたらそれは我々の落ち度」と言ったこと。彼の嵐への、リーダーへの愛があふれていると思った。

 

「嵐を嵐としてどう魅せるか」を誰よりも考えている潤くん。グループを閉めることを考えたこともあったと言っていた潤くんも2020年12月31日で、いったん嵐を休止することがベストだと思った。彼がそう言うならそうなのだろう。

 

 

5人全員が「嵐であること」を選んで今日までずっと走り続けてきた。

そして2020年12月31日まで共に走ることを決めた。

5人で決めたこと、5人が決めた一つの着地点。

 

5人でいる ずっといる

 

それが本当に嵐らしい。

 

 

 

そうは言ってもやっぱり寂しいは寂しい。

2020年12月31日なんて来なければいいのにと思う。

それでも1日1日とまた日は過ぎる。

 

2020年12月31日、嵐がたくさんの思い出を全部詰めて、宝箱のふたを閉じるとき。

「これは別れではない」「いつか笑ってまた再会 そう絶対」

って言えるように。

 

そしていつか、5人が嵐として5人で戻ってきてくれた時に、笑顔で「おかえり」って言えるように。

 

 

どんな時でも、笑顔があふれますように

 

 

"5" is my treasure number

 

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