スノスト掛け持ちオタクが見た同時デビュー

SixTONES VS Snow Man 

ジャニーズ史上初、同時デビューの初動期間が終わった。

 

 

正直、ほっとしたという気持ちが大きい。

それぞれのグループ単独のオタクたちも27日(月)0:00を迎えるとともに、達成感と疲労感が混在するTLだったように思う。

 

 

まず自己紹介をさせてください。

私はSixTONES松村北斗くんとSnow Man阿部亮平くんの2人が好きです。この2人には優劣なんてつけられない。でも、グループとしてでいうと若干SixTONESに寄っているなぁと自覚している。理由は色々あるけど、それは今は大事じゃないので割愛します。要は「あべほく掛け持ち」。そんなオタクです。

 

 

 

2019.8.8、SixTONESSnow Manの同時デビューが発表された。

 

「同時デビュー?」

「レーベル違うじゃん!?」

「えっオリコンは?どっちかしか1位取れないじゃん...!」

 

 

 

発表直後から、こんな意見を多くTLで見た。思えばこの時から、ファンは早々に「数字」を意識していた。戦いはすでに、始まっていたのかもしれない。

 

素顔4を見てもらえば分かるが、この時は、まだ「SixTONESSnow Man、2グループ同時デビュー」としか発表されておらず、どういう形態になるのか分かっていなかった。

掛け持ちオタクの私は違うGの自担2人がそれぞれデビューできるなんて!とあまり深く考えずに喜んでいた。

 

www.oricon.co.jp

 

 

デビュー日および各CDの形態が発表されたのが2019年10月23日の生配信でのことだ。

YouTube

SixTONES, Snow Man「デビュー日決定!2組で緊急ライブ配信!」

 

そしてこの時に初めて所謂「VS売り」が発表されたのである。

SixTONES VS Snow Man 両A面シングルリリース決定!」

 

ファンたちが心配していたオリコンの集計も「SixTONES VS Snow Man」という一つのアーティスト枠として集計されることが分かった。

オリコンランキング1位の連続記録にとにかくこだわるジャニーズ。合算にすることで、どちらか一方しか1位を取れないという悲劇的な状況はなんとか避けた訳である。

 

そうは言っても、どっちが何枚売れたのか気になるのがファン心理。

Billboardで単独の集計が出ることから、「Billboard対策」が始まったのである。

ファンがBillboardを意識した流れが分かりやすかったので、勝手ながらこちらの方のブログを引用させて頂きます。

 

coldginger.hatenablog.com

 

と、まぁこんな感じで、ファン同士の戦いの火ぶたが切って落とされたわけです。

(人様のブログ引用させて頂いたからって割愛すな!!と怒られそうですが、語彙力が無いのと、私自信がBillboardを意識したのが遅くてうまく書けません。すいません。)

 

そしてデビューも近づき、SixTONES本人たちがコンサートで「ミリオンを目指したい。」と言ったことから、「数字」への意識はますます過熱していったように思う。SixTONESが「ミリオン」という数字を出したので、当然Snow Man本人たちも「ミリオンを本気で狙っています。」と言うようになった。

 

「戦う」ためには必ず「相手」が必要だ。「数字」と言うわかりやすい指標があれば、「相手の数字を意識」しなければ戦うことはできない。

相手方のCDの売り上げ枚数はもちろんのこと、ネットストアや店舗での在庫数にはじまり、MVの再生回数、RT数、ラジオのリクエスト、検索回数などなど…

連日のように「○○は今1位で相手方との差は△△です!このまま逃げ切りましょう!」「差は○○です!もう少しで逆転できそうです!」なんていう文字たちを本当にたくさん見た。

そして「相手がこんなこと言ってる!ひどい!」なんて言葉たちもあり、数字として意識していたはずの相手方に、一部ネガティブな感情が投げられていくのも見た。

 

そもそもこのデビューに際して、色々あったし、私はどちらのGのファンの気持ちも理解できるので、ファン同士がバチバチしているのがめちゃくちゃしんどかった。「こんな時にスノスト掛け持ちできるなんてお花畑としか思えない。」なんていう意見も見てしまって、掛け持ちオタクは本当に肩身が狭かった。

(だって、北斗くんのことも阿部くんのことも

「好きなんだよ!マジで!」(Cv.中島健人 Songs by Sexy Zone/君にHITOMEBORE)

完全に余談だが、私は2018年のJr.祭りの亡霊でもあるので、「兄組」には本当に幸せになってもらいたいのである。7 ORDER もCDデビュー本当におめでとう。)

 

 

話を戻そう。byぺこぱ

もともとの目標であった「合同ミリオン」をわずか3日で比較的あっさり(?)達成し、戦いは収まるかと思ったらそうでは無かった。

「次は単独ミリオンを!」という流れになるのは当然だったし、一緒に叶えるミリオンという目標が無くなった後は、完全にG同士の戦いになり、激しさは増していった。

 

タレント本人の口から「今日(26日日曜日)が初週の区切りなんだよね」なんていう言葉もあったので、ファンたちのオリコンのみならずBillboardを意識した動きを本人たちも相当意識していたのだろうと思う。

 

デビュー週の各TV・ラジオへの出演はとどまることを知らず、デビュー日以降かなり直前に発表されるものも多かった。

 

極めつけは25日(土)、メンバー15人地方15か所でそれぞれ出演(発表されたのは前日)、からのスカイツリーに再集合。

 

www.oricon.co.jp

 

そして翌26日(日)SixTONESは福岡で2公演コンサート、Snow Manは9時間生配信。

 

Snow Manの9時間生配信がいつから決まっていたのかは分からないけれど、9時間もあるわりに、企画がきちんと定まっていないものが多かったり(それはそれで普段の感じが垣間見れて良かったけど)、大規模D.D.のための準備にめちゃくちゃ時間がかかっていたところを見ると、元々は大規模D.D.だけの予定だったのかなぁとも思う。

 

自Gがデビューするのは今回が初めてだけれど、それなりにジャニオタをやっているので、いくつかのデビューは見届けてきた。

それでもここまでタレント側含め「初動・初週」にこだわっていたデビューは初めてだったように思う。

 

「CDを出すっていうことはこの先数字と勝負していかなきゃいけない。」

「デビューしたら君たちは一番下、後輩になって数字に追われていく人生になっちゃうんだけどそれでも良いの?」

 

 

RIDE ON TIME』でKing & Princeの神宮寺勇太くんが語っていた、ジャニーさんに言われたという言葉だ。

 

今回の「VS売り」でこの言葉の意味を本当に実感した。

 

「アイドル」は私たちにとっては「趣味」だけれど、タレント・事務所・レーベルにとっては「ビジネス」。

当然のことだ。「ビジネス」である以上、常に数字・結果が求められる。

閉鎖的なジャニーズJr.という環境から一歩飛び出し、「メジャーデビュー」するということは、周りと戦い、そして数字を出さなければならない。それはジャニーズ以外もそうだし、もちろん先輩も後輩も、みんな「戦う相手」であり、そして同時デビューの相手方は、一番身近で分かりやすく「戦う相手」である。

 

事務所が「VS売り」にした以上、ファン同士まで対立構造になってしまったのも当然だし、自分の好きな人に1位を取らせてあげたいという気持ちは自然すぎるから、誰が悪いわけでもないと思う。

 

「ビジネス」的には「大正解」かもしれない。合同ミリオン」なんて言ってたのがBillboardによればどちらのGも75万枚以上売り上げるという驚異的な数字を叩き出した。

www.billboard-japan.com

 

オリコンでも合算132.8万枚の売り上げ。

単純に半分に割っても、それぞれ65万枚以上だ。

www.oricon.co.jp

 

 

ただ、初週を終えて、TLで疲弊しきったオタクたちを見ていると、これが「正解」とはどうしても思えない。個人の体感だが「正解」だと思っているファンの方がごくわずかな気がする。

 

 

 

1月21日には、「ライバルが手を結ぶ日」だなんていう新聞の全面広告が出た。

「ライバルが手を結ぶ日だって知っていましたか?薩長同盟が起源で~」

薩長同盟はもともとライバル!!!スノストはそりゃライバルだけど仲間だったじゃん!!それをVSにしたのは事務所だぞ!!VSなのか手を結びたいのかはっきりせい!!と憤りながら見ていた。

 

私は、ジャニーズは1つのファミリーだと思っている。先輩後輩の分かりやすい上下関係がり、歌い継がれる先輩の曲があり、何度も上演される舞台がある。

時にタレント同士の繋がりはファンにも影響して、新しいGがデビューすれば、「ご祝儀買い」なんて言って、バックにつかせてもらっていた他のGのファンも買ってくれる、ジャニーズ全体で新しいGのデビューを応援する、そんな雰囲気が好きだ。

今回も無かったわけじゃない。他担の人たちが自分の好きなGのデビューCDをお金を出して買ってくれる、ということがこんなに嬉しいことだなんて知らなかった。CDはじめBillboard対策等でもSixTONESSnow Manに協力してくれた人たちには本当に本当に感謝している。

 

でもやっぱり私は欲張りなオタクだから。それぞれ単独デビューだったら、せめて1週間ずれていたら、スノストのファンたちもお互いに「ご祝儀買い」できたんじゃないかなぁと思ってしまう。

掛け持ちとまではいかなくても、好きなのはこっちだけど、あっちも気になるから買おう〜みたいなことを言いづらい雰囲気があるのは悲しかった。

 

 

私は「スノスト」の関係性が大好きだ。

EXで合同公演をした時にLineに「すのーんず」っていうグループを作ったよってせっかく教えてくれたのに、「すのーんずってなに(笑)」とオタクに全く定着せず、スノスト、スノストと呼ばれ続けた彼ら。

Snow Manのことを、「マンズ兄さん、マンズ兄さん」と慕うSixTONESと、先輩だけどSixTONESになら背中を預けてもいいかなと思っていそうなSnow Man。2組のお互い信頼し合っていないとできないパフォーマンスが最高にかっこよくて大好きだった。

 

お互いのコンサートにはそれぞれ全員揃って見学に来るぐらい仲良しで。

SixTONESまじかっけぇよ!」

「マンズ兄さんたちはんぱねぇよ!」

そう笑顔で言い合ってる彼らはよき仲間でありライバルだと思っている。

 

そしてそんな彼らにキャーキャー言ってるオタクたちも好きだった。

 

 

VS売りが決まってずっとバチバチした状況だったから、生配信でセブンイレブンにおつかいにいった渡辺くんが、SixTONESのコラボを「買ってきてしまいました。」って取り出してくれた時は、すごく救われた気がした。

 

みんながImitation Rainを口ずさんでくれたのも本当に嬉しかった。お互いが数字を意識し合う相手とはいえ、私が大好きなスノストの関係性は、ちゃんとちゃんとあるんだなぁって思えた。

 

 

ぐだぐだと書いてしまったけど、形はどうあれデビューは本当に嬉しかったし、楽しかった。Jr.の時は1つの番組に出るだけで大騒ぎだったのに、TVをつければ毎日のように大好きな人たちが歌っているなんて夢みたいだった。阿部くんと北斗くんの声が入ったCDを買えたことが本当に本当に嬉しかった。

 

 

SixTONESも、Snow Manも、そしてファンも、デビュー本当におめでとう!!

デビュー初週を駆け抜けたこと、本当に本当にお疲れ様でした。

お前誰だよって感じだけど、自分の大好きな人たちために、いろんな方法で戦った自分たちを褒めてほしい。ファンも本当に頑張ったと思う。

まだまだこれはスタートにすぎないけど、義務感や疲弊を感じて楽しくオタクできないなんて人がいませんように。みんなが大好きな人たちと幸せで楽しい時間を過ごせますように。

 

 

それぞれがビックになって、なにかで再集合した時に「豪華だね」って言われるように頑張ろうね。そしてその時は、「あの時はお互いバチバチしてたよね~」なんて笑い話にできますように。

 

 

 何を言いたいのかよく分からなくなってしまったけど、自分の気持ちの記録として書きました。

長々した文書をここまで読んでくださった方がいれば、本当にありがとうございます。

 

 

事務所の偉い人たちへ

最初で最後の!!

幻の!!

VS同時デビュー!!SixTONESSnow Manをデビューさせてくれてありがとうございました!!

(最初で最後って言ったからな!言霊だからな!)

 

現場からは以上です!!